津久見市都市計画マスタープラン改訂・グランドデザイン構想策定(大分県津久見市)

津久見市都市計画マスタープラン改訂・グランドデザイン構想策定(大分県津久見市)
Tsukumi City Planning Master Plan and Grand Design

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 当研究室は、市中心部のまちづくり、津久見川激特事業等、10年以上に渡り大分県津久見市のまちづくり支援に携わってきた。そうした経緯から、2019~21年にかけ、津久見市都市計画マスタープランの改訂およびグランドデザイン構想の策定業務に携わった。

都市計画マスタープランの改訂:実現化方策の充実化
 現況・課題の整理、全体構想・地域別構想まとめはもちろんだが、改訂では特に、実現化方策の項目において、達成される可能性が高い方策の実現プロセスの具体的整理を試みた。また具体的な方策を掲げるにあたり、地域住民の意向を十分に反映させることが必要不可欠と考え、3章 地域別構想でエリア分けした地区ごとに、地区役員や、地域でまちづくり、防災、伝統芸能、文化・スポーツなどに積極的に取り組む住民の方々にご参加いただき、地域の特性、景観、防災、観光、住民まちづくり、公共交通などについてWSでのヒアリングおよび意見交換を行った。

グランドデザイン構想
 「グランドデザイン構想」は、市中心部において今後10年以内に取り組むべき事業を整理し、活性化に資するまちづくりのハード・ソフト両事業の将来ビジョン・イメージ図を作成したものである。H29年の台風災害を受け、まちの復興・再生事業の中にあった津久見市では、ダイアグラムや将来イメージ図を用いた「見える化」によるまちの積極的な将来像の共有が重要な作業であった。ビジョンの共有は被災後のまちづくりに対する市民意識を向上させ、復興への期待と市外への移転抑制に寄与したものと考えられる。

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